市場だより

MARKET

2023年10月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2023/10/01

だいこん

作柄概況・販売見通し

北海道:今年は高温による軟腐病等の発生により特に生育状態が悪く、L、M中心で正品率が低い。出荷量は平年をかなり下回る見込み。

千葉県:播種の時期が少し後ろになり、上旬の出荷はかなり少ない。播種時に猛暑・乾燥気味であったが生育に関してはおおむね良好である。

 

 

トマト

作柄概況・販売見通し

茨城県:東北、北海道、茨城、千葉中心の入荷。8、9月の高温により高温障害が発生し、花落ちにより出荷は20~30%減の見込み。品薄により販売は高値安定の販売が予想される。

山梨県:出荷が10月上旬から始まる予定。玉流れはL玉中心。上旬は出始めなので、数量は不安定な出荷になると予想される。

群馬県:夏期の高温により、出荷量は減少傾向。生育は前進傾向で、小玉中心の出荷となり、出荷量は少ない見通し。

岩手県:猛暑の影響を受け、花落ちが多く着果不良と小玉傾向が続き数量は前年より減少。早めの切り上がりが予想される。

静岡県:作付面積は前年同様。定植時期は猛暑の影響で若干後ろへずれている。1~2段の着果は高温続きで悪く、出荷量も少ない。中旬~下旬にかけて数量もまとまり落ち着いた販売展開が予想される。東北産地から西南産地へと移っていく。

熊本県:本年度産は播種は例年通り行われたが、定植後の生育期において高温の影響により着果が悪く10月中旬より出荷がスタートする見込みだが、まとまった出荷は10月下旬から見込んでいる。

 

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し

茨城県:秋物ピーマンは気温天候ともに例年並みであらば出荷量は前年並みからやや減少する見込み。気温が高い場合は品質低下によりB品の発生は増える。

岩手県:本年度産は出荷初期より作柄が悪い状態で開始し、その後も干ばつや高温等により前倒し出荷となり、9月以降も夜温低下と前倒し出荷に伴い樹勢が弱くなり例年に比べ早く切り上がる可能性がある見込み。相場は例年並みの見込みではあるが、9月いっぱい堅調な相場であったため、その反動で大きく変動がある見込み。

 

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し

北海道:夏場の高温障害や干ばつの影響で生育が悪く、特に太物の発生が少ない見込み。軟腐などの病害も出ており前年より2割減の予想。

秋田県:作柄状況については例年より早くスタートした稲刈りが10月上旬には終わり、秋冬作の出荷も始まり徐々に数量が増加していく見込みである。今までは細物割合が高かったが稲刈り等作業により若干2LとLの等級も比率が上がる見込み。販売については直近まで数量減の単価高であったが10月には数量も回復すると思われる為堅調な販売見込みである。

栃木県:夏場の高温、干ばつ、その後の集中豪雨と荒れた天候により病害が多発。細物中心の出荷となり、出荷量も前年に比べ少ない見通し。

岩手県:作付面積は前年比95%(高齢化によるもの)。猛暑が続いたことで生育はあまりよくなくL、M中心で細い傾向にあり2Lなどの太物の発生が少ない。東北、北海道含め余り生育がよくないことと太物が多くないことから2Lについては高値での取引が見込まれる。

 

 

レタス

作柄概況・販売見通し

茨城県:8月は高温が続き定植時期が少々遅れ気味。品質も早いものは少々低下。10月中旬から増加する見込み。

長野県:8月~9月前進出荷。高温もあり品質低下が見られる。例年より少々早い出荷終了見込み。

 

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し

茨城県:出荷スタートは少し遅れたがすぐに取り戻し、ピークは例年通り9月下旬~10月上旬となる。10月中旬~下旬についてはだらだらと出荷が続き11月中旬には終了する産地も見られる。

山形県・福島県:露地胡瓜が終了し抑制胡瓜主力の販売となる。数量は前年より下回る出荷予想。

埼玉県:抑制、晩抑中心の販売で天候がよく気温も高いことから例年の出荷を上回ると予想される。

 

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し

栃木県・群馬県:作柄は、高温傾向が続いたため一部発育不良による遅れが生じているが、気温が落ち着いてくるとともに平年並みの作柄となってくる見込み。販売はFG袋150~130円前後の見込み。

岩手県:9月は猛暑の影響で生育が悪かったため出荷量は非常に少なかったが、気温が少しづつ下がってきて生育は回復に向かっており、数量についても微増する見込み。10月上旬まで数量が少なく高値での取引が見込まれる。中旬以降については関東も含めて数量も安定してくることからやや相場を下げての取引を見込んでいる。

 

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し

群馬県:安定した天候推移から、生育は順調に進んでいる。6玉比率がやや高く、前進傾向となっている。計画では、10月末までの販売計画となっているが、収量がやや早まりそうな見通し。

岩手県:出荷は終盤。昨年対比で切り上がりがやや早い見込み。

千葉県(ちばみどり):出荷序盤。10月中旬から数量がまとまる見込み。昨年対比でやや遅れの見通し。

千葉県(ちば東葛):出荷序盤。10月下旬からの出荷見込み。猛暑の影響で定植に遅れが見られる。

 

 

はくさい

作柄概況・販売見通し

長野県:例年にない気温の高さから、不安定な出荷が続く。需要期となり特売といった販売は増加傾向だが、9月連休も気温高く計画した販売ができずであった。10月も状況は変わらずだが、茨城や岩手など他産地も出荷が始まってくるため、相場は落ち着く見込みである。

茨城県:下旬から出荷がスタート。前年並みの作付面積で、出荷量は少なかった前年を上回り平年並みとなる見込み。

 

 

にんじん

作柄概況・販売見通し

北海道:高温障害により生育が悪い。10月末または11月上旬までの出荷計画だが、切り上がりが早い山地も予想され、下旬は要諦より減少する見込み。

 

 

なす

作柄概況・販売見通し

茨城県:関東産(栃木、群馬、茨城他)主力の入荷。7月~9月の高温により品質低下(ボケ果)が見られ、木も弱っている為花付きも悪く出荷は早く切り上がりとなる見込み。下等級中心の出荷が予想される。

栃木県・群馬県・高知県:夏場の高温、干ばつの影響から木がだいぶ弱っており、例年よりも切り上がりが早い生産者が多い。下等級の発生も多く、B、Cの割合が徐々に増えてくる。

 

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し

北海道:全般に高温障害あり。1株当たりの玉数は平年並みだが、肥大が進まずL中心のMよりの小玉傾向である。

 

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し

北海道:全道的に順調な生育。高温などで生育が早まっている。9月系統取扱い計画は5万6千500で前年比97%の出荷計画。L大中心の入荷が見込まれる。

 

 

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