市場だより

MARKET

2023年9月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2023/09/01

だいこん

作柄概況・販売見通し

北海道・青森県:作付け面積は例年に近い。7月~9月まで東北と北海道の気温が高い為、若採りで収穫はL中心の出荷。出荷量は少なかった前年を上回り、平年並みの見込み。

 

 

トマト

作柄概況・販売見通し

北海道:作付面積は昨年と同じ。気温が高いため大玉になり易いか。9月下旬に入ると秋作になる為玉流れが小玉になる見込み。

山形県:村山のトマトは9月になると終盤に差し掛かり、玉流れはM,S中心の玉流れになると予想される。また、他産地も例年、夏秋タイプのトマトは終盤期に入るため入荷全体が減少傾向にあり相場を下げての販売になると予想される。

茨城県:東北、北海道主力の入荷。東北、北海道は小玉傾向となり入荷は前年割れが予想される。茨城県は作柄は平年並みではあるが、高温障害などは心配されるところではある。また、生産者の減少により、出荷量は前年を大きく割り込み見込み。

群馬県:7月上旬~中旬の夜温の低さにより生育がやや遅れていたが、下旬以降は天候が回復し、生育も回復傾向となっている。8月に最盛期を迎え、9月は後半期となり平年並みの見通し。

岩手県:作付面積は前年同様。7月、8月の高温時による着果不良や花落ち段が終わり、9月は着果が良好で等級はLとMが中心で順調な出荷が見込まれる。北海道を中心とした販売展開で潤沢な出荷量と堅調な販売が予想される。

 

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し

茨城県:秋物(抑制)ピーマンは8月中旬ごろからの出荷始まり9月に入って上旬はあまり出荷量が増えてこないか。天候次第ではあるが、中旬から下旬に出荷量は増えてくる見込み。

岩手県:高温の影響で出遅れていたことにより、上旬~中旬にかけてまとまった出荷が見込まれる。しかし夜温が低下し実太りが悪く赤果が増える為中旬~下旬にかけては出荷が落ち着く見込み。見通し単価については他産地の状況にもよるが8月引き合いが強かった分、9月は軟調な動きとなる見込み。

 

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し

栃木県:不安定な天候、降雨により病害の発生がややあり、細物の発生比率が高い。気温の低下とともに生育も安定する見通し。前年並みの出荷量を見込んでいる。

岩手県:作付面積は高齢化により昨年比97%。作柄は高温干ばつの影響で生育は1週間から10日ほど遅れが見られる。上旬についてはL中心の出荷。中旬~下旬は2LとL中心での出荷増が予想される。東北産地中心に出荷数量が増加する中、Lを中心に販売苦戦が予想される。

 

 

レタス

作柄概況・販売見通し

長野県:少々早日照りだったところに日々雨も降っているところから順調L中心の出荷が見込まれる。

茨城県:盆過ぎから早い生産者は定植開始しているが高温が続いていることから早いものは変形玉やタコ足など品質に問題が発生する可能性がある。

 

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し

福島県:7月~8月にかけての高温続きの為、例年より露地胡瓜の切り上がりが早くなる見通しだが、抑制胡瓜が前倒しでの出荷が見込まれる為数量は前年並みの予想。

秋田県:8月上旬から続く高温の影響で障害が発生し、下等級品の割合が増加している。9月上旬に最後のピークを迎えるが、若干前倒し出荷だったため例年に比べ少し早く出荷終了となる見込み。

茨城県:関東の高温も落ちてきている為、生育は順調。台風などの影響がなければ例年より若干早い8月下旬からの出荷となり9月下旬ごろにピークを迎える見通し。

岩手県:8月上旬~下旬にかけて一回目の出荷ピークを迎え、その後は成り疲れ等もあり出荷が落ち着くも、高温干ばつの影響により肥大が進みしたもの増量という傾向だったが、9月上旬~中旬にかけて夜温低下等により正品率が上がり、二回目の出荷ピークとなる見込み。

青森県:岩手県同様、9月上旬~中旬にかけて出荷量がまとまり、相場は軟調傾向で推移する見込み。

 

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し

栃木県:高冷地も高温な状況が続いている為、出荷量は少なめな傾向。気温が落ち着き続ければ、出荷量も持ち直してくる見込み。販売は1袋200~160円程度の見通し。

群馬県:8月の高温・干ばつ傾向で播種及び発芽不良が多く、9月下旬~10月中旬に出る予定の分が遅延する見込み。販売は1袋200~160円程度の見通し。

岩手県:作付面積は前年の98%。高齢化によるもの。高温により生育が悪く軸が細い品物が多かった8月よりは、品質が回復し数量も安定出荷がされる見込み。販売は栃木県産と群馬県産の露地もの次第ではあるが堅調な販売が続く見込み。

 

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し

群馬県:8月下旬より出荷最盛期となり、9月も本格出荷時期が続く。日量ベース205C/S前後の出荷量を見込んでいる。病害虫の発生もなく順調な出荷見通し。

岩手県:出荷は最盛期~終盤期へ向かう。作柄は良好。天候不順で出荷量が伸びなかった前年を上回る出荷見通し。

 

 

はくさい

作柄概況・販売見通し

長野県:8月の高温や降雨の影響もあるが品質含め順調な生育。例年よりも出荷数量減の傾向だが、9月以降量販店はじめ棚が変わってくるため、販売環境が良くなる見込み。

 

 

にんじん

作柄概況・販売見通し

北海道:一部地域で軟弱病等がみられるが、全般的に生育は順調な見込み。8月中のM中心からM・L中心となりSサイズは減少見込み。計画数量は前年並みとみられる。

 

 

なす

作柄概況・販売見通し

茨城県:関東産(群馬、栃木、茨城、埼玉)主力の入荷。7月~8月の高温により花付も前年に比べると少なく、入荷は前年を下回る見込み。単価は品薄感から高値傾向が予想される。茨城についてはピークを過ぎ、出荷は中旬から下旬に下降傾向となる。

栃木県・群馬県・埼玉県:高温や干ばつから雨量が少なく上旬については下等級の発生が多い。中旬ごろから回復する見込みではあるが、8月同様の天気であれば生育に大きく影響する為昨年を下回る出荷が予想される。動きについては業務関係、給食需要が戻ってくることから引き合いも強く相場としては昨年を上回る単価で推移すると見込んでいる。

 

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し

北海道:生育はおおむね順調に推移。一部雨や高温の影響により、病害の発生が見受けられる。全般的に葉の黄変が進み肥大不足が心配される。一株当たりの玉数は多いが、今後の天候により作況に変化。出荷計画は前年並みである。

 

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し

北海道:全道的に順調な生育。高温などで生育が早まっている。9月系統取扱い計画は5万6千500で前年比97%の出荷計画。L大中心の入荷が見込まれる。

 

 

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