市場だより

MARKET

2021年10月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2021/10/01

トマト

作柄概況・販売見通し
青森県:作付面積は、前年並み。高温の影響で発芽が少なく、小玉傾向となっている。産地気温低下になり色着遅れになり急激な増量は見込めない。
岩手県:高温より花飛びした段からは抜けて着果状態は良好。気温低下により着色は鈍くまとまった出荷は10月中旬頃になる見込み。販売環境は10月上旬までは品質傾向により強めの販売も、10月中旬以降は、九州産・関東産出揃う為苦戦する見込み。
山形県:10月中旬終了予定。玉流れはM・S傾向。相場は2,000円付近だと考えられる。出荷量は、前年をかなり下回る見込み。
茨城県:東北及び北海道は終了期となり、関東(茨城・千葉)抑制物主力の入荷となる。下旬より西物の入荷が始まる。関東物にについては作柄良好であるが、ミニトマトへ移行した生産者も多く作付け面積は前年を下回っている。また、本年度は北の産地の切り上がりも早く、西物も遅れ気味の見込みから数量的には大きな山もなくA品1,500円~2,000円が見込まれる。
群馬県:盆前後の天候により、出荷量が減少していたが9月の出荷量は回復傾向となり前年並みの見通し。10月については、終盤気となるが現在やや大玉傾向になっている為、前年並みの見通しとなっている。
静岡県:8月の盆後定植の生産者多数により、9月下旬より出荷開始するもまとまった出荷は10月中旬~下旬の見込み。本年度より品種変更を行った為シーズン通してL・M中心の出荷見込み。
熊本県:面積については昨年対比激減。定植時8月中旬大雨があり若干遅れ気味の地区があるものの、平年並み(昨年は平年よりも早い年だった)の見込み。今後の天候次第ではあるが、現在は順調な生育の見通し。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
岩手県:出荷ピークは終わるも稲刈りの影響もあり、上旬において日々入荷量の減増のバラつきが激しい見込み。中旬以降は出荷量も落ち着き茨城県、西南暖地物に徐々にシフトしていく見込み。相場においては大きな展開もなく、月を通して前年並みの見込み。
茨城県:JAしおさい・波崎秋物ピーマンは抑制。9月中旬から出荷量は増えてきている。10月は天候にもよる。天候不順がなければ作柄等も悪くない為、中旬・下旬は順調な入荷が見込まれる。出荷比率はバラ60%袋40%の予定。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道:生育良好。前年よりも上回る出荷計画。L束の中心の出荷も厳しい販売状況が続く見込み。
岩手県:植えつけ良好も、昨年より作付け面積が2兆分減少の為出荷量は前年度の85%の見込み。太め中心の出荷で販売環境は学校給食等もあり、上向き傾向の見込み。
秋田県:7月以降高温と少ない降雨により生育は停滞し細物傾向であったが、8月になり気温低下・降雨もあり回復している。今後は黄色斑紋病など、病害虫防除の徹底を図る。定植時期4月上旬~6月中旬出荷見通し8月~1月中旬。販売見通しについては、8月下旬になり、気温低下により夏物商材から秋冬物へシフトした影響もあり、ネギについて追い風となっている、これから最盛期となる。
栃木県:不作だった昨年度に比べるとやや良好ではあるものの、太物の発生率は今年度もあまり高くない。今後の天候によるが、平年並みの出荷数量の見込み。出荷量は、前年をかなり下回る見込み。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県:定植時期である。8月上旬高温、中旬雨の影響があり出荷始めでの9月下旬~10月上旬は品質低下が予想される。天候に左右されるが10月中旬以降順調な出荷が見込まれる。
長野県:作付け面積は、前年並み。8月中旬の雨、その後の高温での品質低下。少々回復はしたものの10月出荷が少なく早めに終了すると思われる。出荷量は、前年を下回る見込み。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
山形県:東北中心に露地胡瓜終盤に入る。7月8月順調な入荷があり、例年より切り上がりが早くなると予想される。
福島県:作付け面積は、前年並み。夏秋栽培は、8月上旬に出荷ピークとなり、8月中旬以降曇天が続いた為極端な草勢低下が見られた。東北中心に露地胡瓜終盤に入る。7月8月順調な入荷があり、例年より切り上がりが早くなると予想される
茨城県:北つくば、常総、はかり共に順調なスタートを切ったが、9月中旬の急激な気温変化により数量若干落ち着きを見せている。徐々に木が慣れてくれば10月にはピークを迎える見込み。
埼玉県:作付け面積は、前年並み。8月盆の期間中の日照不足や低温、9月以降の低温の影響で生育が遅れていた。現在は、生育は順調。10月中旬には1回目のピーク。作付け面積も前年並みでの出荷予定。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
岩手県:9月中旬の植え付けが気温低下もあり、安定した出荷が上旬~中旬にかけて続く見込み。販売環境としては、近県産地も気温低下に伴い安定した出荷が続く為苦戦する見込み。
栃木県:作付け面積は、前年並み。作柄はほぼ平年並みの見込み。8月下旬頃から9月の天候が曇天・雨天が多かった為、若干数量が不安定な場面もある見込み。販売見通しはFG200g100円~120円くらいの見通し。
群馬県:作付け面積は、前年並み。作柄はほぼ平年並みの見込み。8月下旬頃から9月の天候が曇天・雨天が多かった為、数量が不安定な場面もある見込み。販売見通しはFG200g100円~120円くらいの見通し。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
岩手県:出荷終盤。10月前半から10月後半に向けて出荷は徐々に減少に向かう。
群馬県:現在20ケース前後の日量の出荷状況で前年に比べ105%~110%の推移となっている。今後についてもこのペースで10月上旬まで出荷される見通しになっている。不作であった昨年を上回る出荷量となる見込み。
千葉県:作付け面積は、前年並み。出荷序盤。適度な降雨もあり、播種から定植まで順調に進んだ。目立った病害虫被害もない。9月以降の天候によっては作柄は異なるものの、現状の生育においては順調。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
長野県:10月下旬までの出荷を見込み。定植が行われているが、天候の不順により9月数量が増加せず高い単価での推移となった。9月中旬・下旬生育遅れがあったところもあったが10月に出荷できるようになると数量単価は落ち着いてくる見込み。10月以降、茨城の状況も注意が必要だが安定した相場での販売できる見通し。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
北海道:計画上旬4,800トン。中旬4,450トン。下旬3,650トン。中旬以降の圃場において発芽不良が見られるが全体的に太物が増加していることから数量的には減少せず推移すると思われる。

 

なす

作柄概況・販売見通し
茨城県:関東夏秋物主力の入荷であるが、下旬より西物の出荷が始まる。現在の作柄は良好であり、順調な入荷が見込まれる。しかし、今後の天候及び台風などによる影響を受けなければ状況は一変する可能性がある。販売については、夏野菜の積極的な販売(特売)からは外れるが絶対量不足からAM1,500円前後の単価が予想される。
栃木県:作付け面積は、前年並み。長雨の影響で生育が遅れ気味であったが、現在生育は回復だが、着果不良等、圃場の状況が良くなく生産者によっては切り上がりも早い為、昨年を下回る出荷見込み。
群馬県:作付け面積は、前年並み。9月中の悪天候により生育状況が悪く徐々に回復傾向ではあるが、季節が早まり朝晩も冷え込みが厳しいというところで例年より切り上がりが早い状況である。
高知県:作付け面積は、前年並み。8月中旬~下旬の天候不良により、早期に定植した圃場でやや生育遅延。出荷開始が遅れたが、概ね順調な生育状況である。需要期ではない為荷動きは鈍く主力は関東から西へ移る。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
北海道:8月上旬・中旬に降雨があったが、芽の肥大期に間に合わず、やや肥大が見込まれる。全品種、加工品種も含め小玉傾向のまま推移。近年にない生産量となっている。10月の全体での計画14,500トン、前年より4,500トン少ない。今後も高値基調で推移する見込み。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道:系統取扱計画。生食38万トン。10月出荷計画、5万3千トン。前年比85%の出荷計画。生育期の干ばつの影響により昨年と比べL大、L中心ではあるが小玉傾向で推移していく。

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