市場だより

MARKET

2019年7月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2019/07/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
青森県: 5~6月の旱魃傾向で作柄は思わしくなく、生育は平年より3~5日遅れている。病害虫の発生は全般に少ない。出荷量は、少なかった前年をやや上回り、平年並みの見込み。7月は出荷ピークを過ぎ、多品目の出荷も始まることから出荷量は減少となる見込み。
北海道: 生育は平年並みだが、小雨により肥大はやや緩慢で全般に細めのL中心で、初稼働も7月に入る模様。需給バランスは整うが、マーケットは依然低速。出荷量は、少なかった前年をやや上回り、平年をやや下回る見込み。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
青森県: 定植後、4月中旬頃は低温で遅れ見込みだったが、その後の気温高により順調で、平年より5~7日進んでいる。病害虫はアザミウマ類の発生が見られるが、被害は少ない。7月下旬頃減少見込み。
岩手県: 作付け面積は前年並み。生育は順調。玉の肥大も良く、2L・L中心の出荷が見込まれる。7月中旬から最盛期を迎える。
埼玉県: 北川辺トマトは7月5日で出荷終了。
福島県: 梅雨入りまでは順調な生育だったが、6月7日の梅雨入り後から低温の日も多くやや遅れている状況。目立った害虫の発生はないものの、害虫は少発している。2L・L中心の出荷。徐々に出荷増。出荷量は、少なかった前年並で平年を下回る見込み。
山形県: 2L・L中心の出荷。徐々に出荷増。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:3~4月の気温が低く減少傾向にあったが、5月は気温が高かったため、概ね例年通りの出荷の見通し。ピーマンの最盛期である5~6月も終わり、温室作で早い作付けの生産は木を抜き始めている。また、明策の準備も始まっているため、7月上旬から下旬にかけて入荷量は減ってくる見込み。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
栃木県: 干ばつ傾向により、やや肥大不足が見られる。6月中旬より出荷開始となり、7月下旬~8月中旬が最盛期の見通し。
茨城県: 初期は少々遅れがあったが回復してきた。岩井では、ピークに入り、日量22,000~25,000c/sの出荷でAL級中心の出荷である。結城地区ではスタート期。日量500~1,000c/sの初期でL・M級中心での出荷となっている。出荷量は前年並みで平年並みの見込み。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
長野県: 低温で旱魃傾向であったが、6月に入り適度に雨が降り、気温も上昇している。そのため、順調な生育で、L中心と思われるが少々2Lの出荷が多くなる見込み。今後の天候により、日々増加見込み。出荷量は、前年並みで平年並みの見込み。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
秋田県: 徐々に関東産からの切り替えが行われる。4月の低温により生育は停滞気味であったが、天候が回復して現在のところ生育順調。出荷量は、少なかった前年をやや上回り、平年をやや下回る見込み。
福島県・山形県: 5月中旬以降から6月上旬にかけての気温が高く、7月並の天候が続いた中で、東北中心に例年より一週間から10日前進出荷となっている。ただ、干ばつの影響から7月上旬までは不安定な入荷が予想される。7月中旬以降の入荷は潤沢な出荷が見込める。
青森県・岩手県: 4月上旬の低温で、作業の遅れがあるものの現在は順調な生育。青森県のごしょつがるは7月中旬頃からの予定。いわて八幡平は面積減少の為、出荷計画は昨年比の90%。6月下旬頃から出荷開始。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
栃木県・群馬県: 作付け・作柄はほぼ前年並です。梅雨時の雨量、及び梅雨明け後の晴天と高温によっては、出荷量が不安定となる見込み。販売見通しは、前半はFG200g、120円前後で推移し、後半は160円前後に推移する見込み。
岩手県: 干ばつ気味、また気温の低下から一時生育停滞や数量の伸び悩みがあるものの、適度な雨と気温回復により順調に生育が進む。7月上旬は数量がまとまるが、下旬にかけては気温の上昇とともに減少の見込み。茨城・群馬産のが減り全体量が少ないため、高値記帳での販売見込み。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
岩手県: 干ばつ気味で推移していたが、適度な降雨もあり概ね生育は順調。7月上旬には出揃い、最盛期に向かっていく見込み。出荷量は、少なかった前年上回り、平年並みの見込み。
茨城県: 少雨で小玉傾向のところあり。7月上旬で終了の予定。
群馬県: 6月下旬頃より出荷開始し、7月中旬~下旬頃より最盛期となる見通し。現在の作況は、やや乾燥気味ながら生育は順調。L中心の出荷予定。出荷量は、前年並みで平年並みの見込み。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
長野県: 5月の低温の影響で出荷が遅れていたが、7月に向けて安定出荷となってくる。6月は4玉が多かったが、今後、6玉中心になっていく見込み。出荷量は、やや多かった前年並みで、平年をやや上回る見込み。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
青森県: 3月末の降雪による播種作業の遅れと5~6月の旱魃により、生育は平年より5日程度遅れている。今後、肥大が進むと思われるが、7月前半はM中心の出荷見込み。出荷開始は平年よりやや遅れる6月下旬からで、出荷ピークは7月中旬~下旬を見込む。出荷量は前年並みで、平年並みの見込み。
千葉県: 作付け面積は前年並み。肥大期に降雨が少なかったため、M中心の出荷となっているが、適度な降雨もあり、今後はL以上の階級比率が増加する予想。出荷量は、かなり少なかった前年を大幅に上回り、平年並みの見込み。

 

なす

作柄概況・販売見通し
茨城県: 関東産地(茨城、栃木、群馬、千葉)夏秋物中心となる。6月の天候次第(大風、大雨等)ではあるが、最盛期となる。昨年は6月、7月の異常気象により出荷量も少なく、単価も高値安定型の販売となった。前年に比べ、若干安値が予想される。現在の作柄状況は良好ではあるが、干ばつ傾向によるボケ果が心配される。
栃木県、群馬県: 西はほぼ終了。関東を中心とした出荷となり、ハウス物終盤。ロジ作が中心となってくる。高齢化等で作付け面積が減少している産地も多くみられる。荷動きについては、昨年は他の野菜が少なかったことから潤沢に数量があり、売り込み特売と需要が高まり安定していた。本年度は、ハウス物が例年よりも切り上がりが早いことと、西物が終了して移り変わったタイミングでカバーする物量も多くはなく、相場が高騰する可能性もある。ロジ物が出揃ってくるまでは、多品目の影響もあるが高値での取引が予想される。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
茨城県: 作付け面積は、前年をやや下回る。作付け面積減少分の出荷減はあるものの、概ね平年並みの出荷見通し。一部産地では小玉傾向にあり、出荷数量も減少の見込み。出荷量は、少なかった前年をやや下回り、平年を下回る見込み。L・2L中心の作柄見込み。
千葉県: 生育初期の低温・乾燥による遅れは、その後の降雨と温暖な気候で回復傾向である。L・2L中心の作柄見込み。そうか病や疫病の発生が懸念されるが、現在のところ病害虫の影響はない。出荷量は、かなり少なかった前年を大幅に上回り、平年並みの見込み。
静岡県: 作付け面積は、高齢による生産者の減少から前年を下回る。適度な降雨があり、作柄は良好で、大玉クラスの発生が高く豊作傾向。出荷量は、大幅に多かった前年並みで、平年をかなり上回る見込み。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
茨城県: 出荷終了期。
佐賀県: 作付け面積は前年並み。中晩生種の収穫最盛期で、今後出荷量は減少していく見込み。作柄的には、2Lが20%、Lが55%、Mが25%、Sが2%とL中心の入荷見込み。除湿乾燥品を含め貯蔵品についても生育旺盛であったため、出荷量はかなり多かった前年をやや上回り、平年を上回る見込み。

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