市場だより

MARKET

2021年4月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2021/04/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
千葉県:3月全般的に気温高めで生育順調か。正品率高く2L中心で出回る見込み。昨年の4月は堅調な販売が続いた為、作付も増す傾向にある。コロナ禍も含めて流通は依然停滞気味の見込み。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
埼玉県:出荷量は作付など前年と同じ為、数量的には前年並みと思われる。相場としては関東産、熊本産などいろいろな産地が始まる為安値でいくと考えられるが、熊本産などの出荷量の変動で相場が変わっていくと考えられる。玉流れはL・M中心と見込んでいる。
静岡県:春トマトについては、作付面積例年同様、生育良く順調。着果ともに良好。3玉から4玉着果している。等級はLサイズ中心となって肥大も進んでいる。出荷数量は例年に比べ多いと見込まれる。関東産・熊本産を含む春トマトについては全般的に順調な生育が見込まれる為、出荷量も例年より多いと予想されるので、しっかり売り込み販売していかないと販売では苦戦すると予想される。
熊本県:作付面積は、前年並み。厳寒期が好天で日射量が多いことから、生育は良好。3月中旬・下旬落ち着いた出荷だが、4月に入り玉太り(L玉中心)も良くA品率が上がり増量予想。全体的に少なかった昨年より多い見込み。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:温室作については、出荷も中盤だが年々生産者、面積が減少傾向になっている。春作については、出荷始めが遅れていたがその後天候回復し、気温の上昇にともない4月は順調な入荷見込み。
鹿児島県:作付面積は例年と同じ。生育・着果ともに良好に推移している。3月に入り日射量の増加にともない数量も増加していく見込み。茨城県産・宮崎県産・高知県産・ともに生育順調で増加傾向が予想される。販売では、単価を下げての展開が予想される。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
千葉県:秋冬ネギも終了し、前月の20日出荷から春ネギに切り替わる。春ネギついても作柄があまり良くないが陽気が良い為フトの発生が多くなる予想。そのため前年より単価高で推移する見込み。また、降雨と気温の上昇によりベト病の発生が見られる。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県:北つくば結城は、例年よりも雨が少ない為形状は良いが大玉が少ない。L・2L中心で、中旬以降増加見込み。岩井は、上旬・中旬、L中心で、出荷順調。少々乾燥ぎみ。4月の後半は、ネギの作業もありやや減少予想。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
茨城県:4月中旬から無加温作のきゅうりが出揃い始め、4月中旬〜5月上旬にかけて例年通り数量増加の見通し。それに応じて単価も落ち込む見通し。出荷量は前年をやや下回る見込み。
埼玉県:加温・無加温ともに気温上昇とともに入荷も日々増加傾向。作付面積も前年並みの予想。4月中旬頃に無加温の1回目のピークを迎える見込み。昨年度は、コロナの影響での巣ごもり需要もありキロ単価は高いのに対して、今年度は落ち着いた相場展開となる予想。
千葉県:作付面積は、前年並み。生育は概ね順調。4月も例年並みの作付けの量だが、2月中旬、下旬にかなりピークが前倒しになった。引き続き3〜4月も前進傾向か。価格もコロナ禍の影響で鈍い予想。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
群馬県:作付は平年並みの見込み。ハウス物中心の出荷で4月中旬〜下旬にかけて、数量がやや減少傾向の見込み。200gFG(袋)4月前半は80円〜100円あたり、後半は100円〜120円くらいの見通し。
岩手県:生産者の高齢化により作付面積は前年の95%。定植時期は例年通り。生育は良好4月上旬より出荷が始まり下旬頃には数量がまとまってくる見込み。関東産地を含む販売のなか、量的に少ないと見込まれる。その為、堅調な販売となる見込み。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
千葉県:銚子、4月下旬には若干キャベツからマル新キャベツに移行。千葉東葛、4月下旬から出荷開始の見込み。出荷量は、前年をやや上回る見込み。
愛知県:作付面積は、前年並み。生育ペースは順調。12月以降の少雨・乾燥や、1月以降の低温の影響により小玉傾向。新キャベツが最盛期を迎える。生育は順調で潤沢な出荷が見込まれる。
神奈川県:愛知・千葉県主力の入荷から神奈川県(三浦)主力の入荷となる。作柄及び作況は良好であり、前年並みの入荷が見込まれるが天候次第となる。春商材主流の販売の中、春キャベツについては積極的に量販店の特売需要もあり、価格の高騰も予想される。本年度の出荷ピークは4月中旬〜下旬が見込まれる。

 

春はくさい

作柄概況・販売見通し
茨城県:定植等例年通りであるが、その後干ばつ状態が続き、若干春はくさいについては小玉傾向が見込まれているが、今後の天候によっては十分回復していく。販売については、秋冬のスタートからまとまった入荷があり、その数量が現在まで続く状況となっており、秋冬と春の境がなく、リレーしてしまって、軟調な相場の推移となる。春商材の売り場の確保が春はくさい販売の要となる。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
徳島県:作付面積は、前年並み。生産者戸数減少するも栽培面積は824.2haと前年並みの計画。は種は天候不順で遅れがあるものの暖冬の為出荷始めは昨年並み。3月以降の生育が良好で、4月ピークの予想。前進出荷と予想され、5月出荷分前進する見込み。生育は7日程度前進し、作柄は良くピーク期の4月の出荷量を分散されるため計画よりも前倒しで出荷。目立った病害虫の発生はない。出荷量は、前年をやや下回る見込み。

 

なす

作柄概況・販売見通し
栃木県:引き続き高知県産を中心とした出回りとなる。また、関東各産地の春茄子も出荷となってくるが、本格的な出荷は中旬過ぎとなる見込みである。各産地とも高齢化により人数減・面積減が目立つところで、西物から関東産への切り換えがスムーズにいかない。4月の販売は昨年度と違い、厳しい販売を予想している。栃木県産については作柄は順調。数量については、1・2月が少なかった分3月下旬から多くなってくる見込みである。
福岡県:3月上旬、日量35tの出荷ぺースが、3月15日の週で28tになり数量減少で落ち着いてきた状況である。下旬から4月にかけて数量が増加する見込み。生育は、樹勢が低下しており、品質は細果や曲がり果が目立つ様である。花芽も減少傾向になっているのが3月中旬の概況である。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
鹿児島県:作付面積は、前年をやや下回る。徳之島上旬でほぼ終了。きもつき上旬~中旬ピーク期(前年並み)。いずみ、作付97%、作況は前年よりやや悪い。2月の雪・霜の影響により20日頃よりピークになる見込み。作付面積の減少、12月以降の少雨・乾燥や、低温による出芽遅れ、12月の強風での塩害や、降雨・日照不足での病害発生により生育遅延により、出荷ペースが遅れている。
長崎県:中旬頃より出荷が始まり月末~連休にピークに入る見込み。前年に比べやや遅れの見込み。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年並み。系統取扱い計画25,000t。前年比100%の計画。L中心の入荷見込み。収穫は終了し貯蔵ものからの計画的出荷となる。
熊本県:平年並みの生育。LA・L中心の入荷見込み。
佐賀県:作付面積は、前年並み。極早生種、作付面積、266ha前年比127%。早生種563ha前年比90%の計画。作柄については平年並みの生育。L中心の入荷見込み。現在は極早生作型。4月10日頃から早い生作型の出荷となる。生育については、ばらつきがあるものの現在の出荷は平年並み。3月中旬以降から増加していく見込み。

最新記事

一覧を見る