市場だより

MARKET

2021年1月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2021/01/05

だいこん

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付け面積は、前年並み。生育が進んでいたところだが、地域によっては少雨で平年並みの生育に落ち着いてきている。12月に引き続き順調な出荷。出荷調達が解除されれば数量は更に多くなるか。冬の寒波により、引き合いが出れば価格の浮上は望めるも現状は軟調気味。
神奈川県:低温・乾燥により生育に影響が出始め、いままでの等級の流れであった2L50%以上の割合から多少L傾向の流れに変わっていく。品質に関しては低温・乾燥の影響は特にない。販売についても年末の流れのままダラダラとした販売環境となっていく見込み。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
埼玉県:12月末辺りから、本格的に出荷が始まり玉流れはM・L中心。相場としては西物の状況にもよるが1月末辺りに例年から、少なくなる傾向にあるため、1月後半は価格が上がると予想される。出荷スケジュールは火・木・土売りになる予定。
静岡県:着果・花つきは良好。L玉中心で3〜4個玉はついている。気温は低いがハウス内の温度管理をしっかり行っている為、病害虫の発生もなく生育順調。昨年並みの出荷見込み。寒さの影響で消費が落ち込み販売は苦戦の見込み。下旬は各産地出荷数量が増加し引き続き販売苦戦の見込み。
熊本県:11月中旬の季節はずれの高温と着果負担の影響で草勢低下のほ場が多く見られ、花質も低下しており、2月下旬以降の出荷への影響が懸念される。今後の出荷量は、着果・肥大の状態から12月中旬頃のピークが予想される。1月の予想は気温低下と大玉減が見込まれ、中旬以降減少見込み。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
鹿児島県:着果・花つき良い状況。順調な出荷数量が見込まれる。冷え込みによる生育遅れはあると思われるが、極端な減少はない見込み。高知・宮崎県産は順調な出荷見込み。潤沢な販売見通し。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
栃木県:生育遅れが一部見られるものの、ほぼ順調な出荷。L中心の出荷で肥大も良好。12月に最盛期の計画。出荷量は、前年をやや上回る見込み。
千葉県:本年については台風の影響もなく順調な出荷見込み。正品率が高く特に太物の発生が増える。相場については前年が下等級の発生が多かった分、単価は前年より高い見込み。
群馬県:作付面積は、前年並み。7・8月の天候不順により、生育遅れ、肥大不足となっており、12月中の出荷は減少傾向。1〜2月に平年並みとなる見通し。一部産地で、黒腐菌核病の発生が見られ始めている。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
静岡県:11月〜12月出荷前進しており、12月は低温・干ばつの影響もあり、1月上旬は端境期になる可能性がある。気温上昇と降雨が適度にあれば回復に近づく。L・2L中心の出荷が続き中旬以降から増加見込み。
福岡県:11月〜12月は乾燥・干ばつが続きやや小玉傾向。朝・晩の気温が低い為遅れ気味。中旬以降から少々増加見込み。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付け面積は、前年並み。これまでの不安定な天候で側枝の伸びや実の肥大が遅れているが、12月後半〜1月は平年並みの収量に戻る見込み。昨年は台風被害で、12月〜1月は出荷が大幅に少なかったが本年は比較的順調。その分価格は低迷しており、それに応じて出荷を調整する模様。
茨城県:例年通り、12月下旬頃に促成胡瓜の出荷がスタートし、1月下旬頃に数量がまとまる見通し。2月上旬頃にピークの見込み。数量、単価ともに例年並みになると予想される。
宮崎県:作付け面積は、前年並み。11月中旬以降の温暖で十分な日照からの着果増等による草勢低下や、12月上旬の気温低による果実肥大の停滞から、1月の収穫量の減を懸念。前進出荷の為昨年より減少予想。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
群馬県:作柄は天候安定している為、順調。ハウス物は安定的な出荷。露地物は、天候に左右されやすい為、少雨及び低温により、場面においては少ない時期もある見込み。販売見通しは、200gFG100円前後で、1月半ば以降推移していく見込み。
埼玉県:作付け面積は、前年並み。気温が高く生育が1カ月前進しており、一部で後続作型との間でやや端境気味となることが懸念される。葉物全般天候良好の為、前進出荷の見通し。上旬品薄、中旬以降安定した入荷予想。
千葉県:作付け面積は、前年並み。温暖な気候で出荷が早まることが予想されたため、一部地域では、播種を遅らせる等の対応があった。生育は順調で1月も徐々に増えるが、作付けが年々減っている為、総じて少ない。販売は平年並みか。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付面積は、前年並み。11月は温暖で多雨であったため、生育は進んでいる。12月は中ごろまで前年を上回る出荷があったものの、低温の影響を受け減少。1月は例年並みの出荷になる見通し。
愛知県:作付面積は、前年並み。安定した気象経過と平年を上回る気温の経過から、生育は順調で作柄は良い。降雨が少なく、低温の影響を受け干ばつ傾向。出荷量はやや少なめ。出荷量は、前年をやや上回る見込み。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
茨城県:数量・品質共に良好であり、安定した出荷の見通し。春の作業も始まり日によっては多少の増減はあるが問題はない。販売については、日々の冷え込みもあり日々数量も多くなってきている。数量もあることから堅調な販売が続く見通し。
埼玉県:前年並みの出荷。定植が順調で、安定出荷の見込み。出荷量は、前年をやや上回る見込み。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付面積は、前年並み。M・L中心の出荷が続く見込み。S7%、M36%、L36%、2L18%。今後、2Lの発生がやや増加見込み。中旬以降より出荷が増加する見込み。出荷量は、前年をやや上回る見込み。

 

なす

作柄概況・販売見通し
栃木県:着花状態は、現在良好で木の状態も悪くない。朝・晩の冷え込みと日中の寒暖差から生育が例年よりも遅れ気味で、年明けはやや多く、中旬から下旬にかけて減少する見込みである。
高知県:天候次第ではあるが出荷量は不安定である。昨年同様、ダラダラとした出荷が続くと予想される。特売等大きな注文が入らない限り相場には大きな変動もなく、安定した価格で推移すると予想される。荷動きは需要期ではないため、上旬は苦しい販売が予想されるが中旬以降は少しずつ動きが出てくる見込み。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年並み。収穫・貯蔵作業は終了し、今後は貯蔵物からの出荷となる。前年に比べ、残量少ない見込み。ようてい、4月中旬まで計画的な出荷。きたみらい2月下旬で終了見込み。
長崎県:作付面積は、前年並み。11月の適度な降雨と高温により生育は回復し、順調な生育見込み。現在は小玉が多くM・L中心であるが、今後の天候によりL・2Lへシフトし、L〜2L中心の出荷見込み。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年並み。収穫・貯蔵作業は終了し、今後は貯蔵物からの出荷となる。系統取扱数量、1月40,000t前年比91,1%の出荷計画。規格はL大中心の入荷見込み。出荷量は、前年をやや上回る見込み。

最新記事

一覧を見る