市場だより

MARKET

2020年11月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2020/11/02

だいこん

作柄概況・販売見通し
千葉県:本作は順調な生育模様。今後の台風や、秋雨も懸念はされるが、現状は良好。2L中心の収穫が予想される。昨年は千葉県全体の台風の続発被害により高騰したが、今年は豊作基調なら相場はおとなしい見込み。
神奈川県:生育状況については、9月、10月台風等大きな影響もなく、安定した生育である。近年暖冬傾向であり、太物等級の比率が高かったが今年度については、2L・L等級を中心とした出荷となる見込み。販売については、東北産地が終わり、近在産地が主要産地となり、数量も安定した出荷となるので相場についても大きな動きもなく落ち着いた販売となる。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
青森県:8月〜9月気温高推移の為前進出荷傾向だが、9月の日照不足で9月下旬より減少。10月の下旬より、隔日出荷の予想。出荷量は前年をやや上回る見込み。
静岡県:11月上旬について、小玉傾向で進み中旬以降は順調に増加していく見込み。西南段地・九州熊本県産の出荷数量が増加し販売環境は厳しい予想。
熊本県:作付面積は前年並み。播種・定植は平年並みに行われているが、9月の高温により若干遅れ気味。9月の上中旬の日照不足での着色遅延等による出荷量の低下が懸念されている。10月下旬より連日出荷予想。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:秋物(抑制)出荷も中盤になってくる。7月8月の天候不順の為か出荷量は思っているほど増えてこない。温室物は、入荷は始まってきたが油の値段が上がっているので、年々生産者は減少している。
鹿児島県:台風等の被害もなく、生育は順調。11月から出荷が始まり中旬には数量はまとまってくる見込み。高知・宮崎・鹿児島産、中旬以降には増加してくる見込みで販売は厳しくなる予想。出荷量は前年をやや上回る見込み。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
岩手県:作付は昨年同様、生育は順調。太物中心の出荷見込み。茨城・千葉県などの関東産出荷が重なる為、販売環境は厳しくなる予想。出荷量は前年よりやや上回る見込み。
栃木県:作付面積は、前年並み。7月の降雨、8月の高温等の天候不良により、現在の生育はやや不良。ただ9〜10月と天候が良好に経過すれば生育も回復傾向となる見通し。現在はM〜Lのやや細物が中心の出荷であるが、今後2L級の発生率が上がってくる予想。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県:作付面積は、前年並み。現在の出荷量は平年よりやや少ない。生育は概ね順調だ。10月上旬、中旬は雨の影響で大玉で品質が良くなったが気温も落ち着き2L・L中心で順調な見込み。出荷量は前年よりやや下回る見込み。
静岡県:定植時期である9月〜10月は干ばつで遅れぎみ。玉伸びも少々遅い。20日以降から出荷見込み。少々小玉傾向。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
茨城県:台風・長雨等の影響もあり、10月上旬〜中旬に数量減少。回復の見込みもあるが、11月下旬には終了する見通し。出荷量は、前年並みの見込み。
群馬県:例年、暖秋傾向にあることから、安定的な出荷が見込まれる。終盤期ということもあり、大きな出荷量の増加は見込まれないものの、例年並みの出荷となる。西南暖地への産地切替などが始まるため、売り場確保に努めていきたい。
埼玉県:抑制・晩抑・越冬の作型販売となる。8月の高温・干ばつ、9月には秋雨で生育は遅れぎみで10月になっても低温や、日照不足が続く中、現在不安定な出荷となっている。11月以降は、天候回復とともに、出荷の増加見込み。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
群馬県:東北・北海道産が切り上がり、茨城などを中心とした関東産にシフトしていく見込み。台風や曇天続きなどの天候不順などなければ、例年並みの出荷を予定している。作付面積、生産者数は昨年と横ばい。昨年はピーク時には100円近辺での販売になっていることから、事前に特売などを組んで単価の底支えに努めたい。
千葉県:作付面積は、前年並み。今年播種時期を早め、天候にも恵まれ、上旬には出揃う見込み。一部では播種時期を遅らせる動きがあるものの出荷量に影響は出ないと見込まれる。年々、冬の相場は堅調な為作付けも多いか。台風や秋雨も依然懸念されるが、豊作な予想。
埼玉県:JAいるま野は現在、日量500ケース出荷。生育順調の為、前年並みの入荷。前年並みの販売の見通し。出荷量は、前年をかなり上回る見込み。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付面積は、前年並み。台風12号の被害はほぼなく、順調に生育している。概ね豊作型。だが一部産地で少雨の影響で結球が遅れている。10月若干遅れが見られたものの、11月は銚子の数量はまとまってくる見込み。病害虫の被害もほとんど問題になっていない。出荷量は前年をやや上回る見込み。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
茨城県:7,8月の降雨や猛暑により定植等若干遅れたところもあるが、その後天候も多少回しており、生育については例年通り10月中旬より出荷出始める見込み。販売については長野県、北海道産の数量が今シーズン不安定であったため、主力産地である茨城県の安定した数量の確保の動きがあり、単価についても、夏の不安定な動きにくらべ安定した単価での動きの見込みである。
長野県:長野県産の白菜も終盤になり、各支所の数量と荷動きで、相場の変動も大きくありそうな見込み。また、中旬から末にかけて茨城産もでてくる為、品質、産地数量共にある見込み。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年並み。少雨の影響を大きく受け、肥大不良により細物傾向。供給計画から推計した出荷量は、大幅に多かった前年をやや下回る見込み。11月頃に終了見込み。出荷量は前年をかなり上回る見込み。
千葉県:作付面積は、前年並み。8月上旬からの高温・干ばつにより生育遅れが見込まれる。例年10月下旬頃より出荷が始まるも、本年度は11月上旬から、中旬頃より全体的に始まる見込み。潅水設備のない地域では生育悪い状態。

 

なす

作柄概況・販売見通し
栃木県・群馬県:7月の長雨、8月の猛暑により生育状況が良くないままの状況が続いている為、例年よりも切り上がりが早い見込みである。出荷量は、前年をやや上回る見込み。
高知県:作付面積は、前年並み。概ね順調に生育している。出荷開始は遅れたが生育順調で、例年並みの出荷量を見込んでいる。販売については昨年と違い、10月に台風等の天災もなく天候も安定していることから、一昨年と同様に安価での販売展開を予想する。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年並み。全体的に残量少ない見込み。L中心の大玉傾向で、各品種全て大玉。S・M・LMなど小玉は非常に少ない見込み。10月に比べ200円〜300円価格浮上の予想。出荷量は、前年をかなり下回る見込み。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年並み。球肥大はほ場間で差があるものの、生育は概ね順調。系統取扱い計画生食414,000t、11月出荷計画50,000t、前年比86%の出荷計画。現況の品種オホーツク222で出荷ピーク。L大中心の入荷見込み。出荷量は、前年をやや上回る見込み。

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