市場だより

MARKET

2020年5月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2020/05/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
青森県:暖春により播種・作付けが早まる。例年は5月下旬に始まるが、中旬過ぎに出る模様。関東産との出荷量で高騰な可能性。
茨城県:作柄は例年通りである。数量については、3月と4月の気温の低さの影響もあり、若干鈍い入荷となる見通し。販売についても、他産地入荷もそこまで多くない見通しなので、順調な相場となる見込み。
千葉県:作付面積は前年並み。冬から春にかけて、温暖な気候により前進傾向が顕著。ただ、3月下旬の低温で、生育や被覆除去作業に一部影響が出ている。例年よりも害虫の発生が早いが、防除で対応できている。5月下旬には各産地、切り上がりが早まる可能性があり、相場の高騰もありうる。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
埼玉県:玉流れはL、M中心。埼玉県産のピークは、5月2週目あたりと考えられる。熊本県産の物量が増えてくると相場が下がる見通し。
静岡県:植え替えにより作付を辞める生産者が出てきたため、作付面積は減少。日量150コンテナ分マイナスとなる。生育は順調で、L玉中心の出荷見込み。販売は各産地(関東、西南暖地、九州産)の増加が予想される。販売は厳しい。
熊本県:暖冬により4月は前進傾向であり、6月出荷分が5月に前進する見込み。3月下旬の曇天や夜間低温の影響による着色遅延が、天候回復とともに回復し4月中旬以降の収穫量が増加する見込み。そのため、昨年は連休前に増量し低迷したが、本年の数量も昨年並みとなる予想。病害虫の発生は平年並み。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県(JAしおさい波崎):例年であれば、5月中旬頃から出荷ピークとなってくる。本年度は大きな出荷増もなく、横ばい傾向での出荷見通し。
茨城県(園芸連鹿島南部センター):現在のピーマンの入荷については西物中心となっており、関東物については4月中旬頃の出荷見通し。ピークについては、天候次第だが5月の連休頃の予想。
鹿児島県:終盤期に入る。赤果対策、尻腐れ病等に気をつけた選果をしていき、5月31日まで出荷予定。出荷量は前年並みを見込む。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
千葉県:春ネギは終盤期で、夏ネギ主力の販売になる。生育については、夏ネギも順調で太りも良好。ただ、春ネギにおいてさび病やベト病等の病害虫の発生が増加していることから、夏ネギへの感染も懸念される。出荷量は前年並みで、平年並みの見込み。
茨城県:夏物の出荷スタートとなるため、数量は多くない。他産地の夏物に関してはまだ始まっていないところもあるため本産地の割合が高く、相場についても高値となる見込み。暖冬の影響で葉枯れも少なく生育は3日程度早い。病害虫の発生は少なく、生育は順調で肥大も良好。
栃木県:現在、春作ネギの出荷時期となっているが、暖冬による前進出荷傾向のため、5月末で終了の見通し。生育は順調で、2L級の太物中心の出荷となっている。出荷量は前年を上回る見通し。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県:JA北つくば結城は、4月下旬~5月上旬に初夏取りレタスに変わるが、3月と4月の気温が少々低いため遅れ気味。ピークは5月中旬頃の見込み。JA岩井市は、4月下旬~5月上旬までは後作があるため出荷があり、中旬~下旬は減少見込み。
長野県:作付面積は前年並み。2月~3月は気温が低かったため、5月の出荷始めのものはやや遅れ気味。中旬以降は増加見込み。出荷量は前年並み。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
茨城県:作付面積は前年並み。現在の出荷量は平年並み。加温作は終了するが、5月上旬から中旬にかけて無加温作がピークを迎える。数量としては、気温が低く推移するとの予報から前年並みで、平年並みの見込み。
埼玉県:暖冬傾向によって生育も例年より順調で、5月上旬のゴールデンウィークからピークに入る見込み。中旬以降も潤沢な出荷となり、出荷量は前年並。価格も前年並みでA品は1,200~1,300円の予想。出荷量は前年並み。
群馬県:5月に入り、出荷は最盛期を迎える見込みだが、4月中の夜温が上がらないなどの影響により、4月中旬~下旬にかけては予定より出荷が遅れている。今後、西南暖地からの産地切換えが行われる中で、関東産の売り場を確保しながらの販売となっていく。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
群馬県:平野部の出荷は終盤を迎え、5月の下旬以降は高冷地や東北産地に切り換わり始める。GWの連休は昨年よりも高単価での推移が予想される。一部生産者の間でドンコ病等が発生した圃場があるものの、目立った病気などはなく作柄は例年並み。出荷量は前年並みの見込み。
埼玉県:作付面積は前年並み。順調に生育しており、出荷終盤に近づいている。枝豆の播種作業が始まるため、5月いっぱいで終了。単価は前年並みで、出荷量も前年並みで平年並みの見通し。
岩手県:作付面積は昨年の98%と減少している。生育は昨年並みで順調。5月上旬に1回目の出荷ピークを迎え、その後は安定出荷となる見込み。出荷量は昨年をやや下回る見通し。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
茨城県:本年は暖冬の影響により、2月下旬から出荷開始となり前進出荷傾向であった。3月に入り、低温及び雨により生育は平年並みとなった。4月において出荷ピークとなり、5月は出荷が低下し、5月下旬は終盤期となる。単価については前年並みが見込まれる。
千葉県:作付面積は前週並み。JAちば東葛木間ヶ瀬は、4月下旬から出荷スタートし、5月に最盛期を迎える。出荷量は前年を下回る見込み。JAちばみどり銚子は4月下旬から丸新キャベツに移行。低温の影響から、生育はやや遅れ気味。5月中旬~下旬には出荷ピークを迎える見込み。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
茨城県:4月は、曇天が多く気温も低めの日が続いたため、出荷量はそれほど多くない状況が続いた。5月の出荷についても、大幅な増加はない。生育は順調で、今後の天候にもよるが品質面では特に問題はない。階級については、例年より深箱比率が高い。春物のスタートより高い相場で推移しており、この状況は変わらず今シーズン続く見通しである。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
徳島県:作付面積は前年並み。生育は順調。病害虫の発生はなく、引き続き短根のものが見られる。暖冬の影響により前進出荷傾向で、5月出荷分は4月に前倒しとなり、5月の出荷量は昨年より少ない見込み。

 

なす

作柄概況・販売見通し
栃木県:不安定な天候が続いたため、成り疲れ等も一部散見されている。出荷量は横ばいからやや増の見込み。販売については、高知県産主力ではあるが徐々に関東産への切り換えが進んでくる時期でもあり、相場は昨年並みかやや強めでの展開を予想している。
群馬県:作付面積は前年並み。寒暖差が激しく生育に遅れが見られるものの、着花状態も悪くなく、夜温の上昇に伴い増える見込みである。ピークは5月中旬から下旬の予想。出荷量は前年並み。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
静岡県:男爵を中心にメークイン等、前年並の作付け。全体的に凍霜害や病気の発生はなく、昨年よりも生育は進んでおり順調である。このままの傾向で推移すると、大玉傾向であると予想される。前年よりも1週間程度の早い見込みで、GW明け頃より始まる見通し。出荷量は前年を上回る。
長崎県:33,000t計画。生育は順調。暖冬の影響で、前年より1週間程度早い出荷見込みで、L中心の玉流れと予想される。5月上中旬で、日量500~600tの出荷見通し。出荷量は多かった前年並みで、平年を上回る見込み。
鹿児島県:作付面積は前年並み。生育は順調。JA鹿児島いずみは終盤期で、5月中旬頃にはほぼ終了する見込み。なお、今後のコロナウイルスによる消費動向に伴う、出荷への影響も懸念される。出荷量は前年を下回る見通し。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
埼玉県:平年より1週間ほど早い生育をしている。作柄についてはL中心の出荷となる見通しで、出荷量は前年をやや上回る見込み。
千葉県:生育は、平年より1週間ほど前進している。作柄については2L、L中心の大玉傾向。出荷量は前年をやや上回る見込み。
大阪府:生育については順調。早生については大玉傾向。出荷量は前年をやや上回り、単価は大幅に下回る見込み。
佐賀県:作付面積は前年並み。現在、マルチ早生の収穫期となっている。4月下旬から5月上旬にかけて、露地早生のピークに入る予定。今のところ生育は良好で玉肥大もよく、L中心の大玉傾向となる見込み。出荷量は前年をやや上回り、平年を上回る見通し。

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