市場だより

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2019年11月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2019/11/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
千葉県: JA銚子は順調な出荷。JA市原内房管内は9月上旬台風で11月中旬まで少ない。JA船橋も同じく、11月下旬には播き直しの分が一斉に出てくる見通し。前半は強め基調、後半は弱含みの展開を見込む。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
青森県: 出荷前進傾向で11月に入ると、残り収穫段数は1段くらいしか残らない。平年より早い切り上がりが見込まれる。
静岡県: 定植時期の高温の影響で3~4段の着果不良が見られる。10月から出荷開始で、11月に1回目のピークがあり、2玉中心の出荷となる販売見通し。各産地の増加が重なり、販売は厳しい見込み。
熊本県: 定植期の天候不順と高温の影響で1~2段着果の少ないところもあるが、概ね順調。夏秋トマトは出荷終盤のため、減少していく。冬春トマトは、11月に入ると1回目のピークを見込む。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:台風15号ではハウスのビニールが破損した所は1割位。台風19号では、強風・大雨ではあったが大きな被害はでなかった。10月15日販売から温室物も始まっているので、今後も安定した出荷が見込まれる。
鹿児島県:作付面積は昨年と同様。生育は良好で11月より出荷が始まり、中旬から数量は安定出荷となる。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
岩手県: 11月上旬は肥大良く、2L・L中心での潤沢な出荷が見込まれる。11月下旬に向けて、数量は減少していく。出荷量は前年を上回る。
栃木県: 作付け面積は前年並み。7~8月の天候不順により、やや肥大遅れが見られるがほぼ順調な生育。高温時に見られた病害の発生もほぼおさまり、L級中心の出荷見通し。台風19号の影響で倒伏等があった圃場では、品質の低下がやや見られる。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県: 播種はやや後ろ倒しになった所もあるものの、生育は順調。雨と台風が多いため、全面マルチをしているところは例年並みの出荷予想だが、低い所は状況によってはやや出荷減。品質については下等級の混入もある見込み。出荷量は前年並みで、平年並みの見込み。
静岡県: 水害は少ないが、雨が多かったことから、定植がやや遅れ気味。今後の天候と気温で変わるが、11月中旬から下旬頃の見込み。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
茨城県: 11月上旬までは安定した出荷が続くが、中旬頃からは終了期に向かう見通し。出荷量は前年並み。
群馬県: 終盤を迎えていたものの、台風の影響により切り上がりが早まった。低温の影響もあり、生育は伸び悩み、出荷量は減少傾向にある。例年よりも少し早く、11月上旬~中旬で出荷終了となる見通し。
埼玉県: 台風19号の影響により、児玉地区一部の圃場が冠水し、消毒してからの出荷となる。そのため、前年の出荷より一割程度減少の見込み。羽生地区は、台風の影響は少ないものの、高齢化が進み、作付面積が前年の9割予想のため、例年の一割減。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
群馬県: 10月12日~13日の台風19号の大雨により、露地物の出荷が減少。また、ハウス物に関しても、根張りが悪かったり曇天が多かったりで、前年や平年よりも出荷が少なくなる見込み。数量の減少に伴い、価格は小じっかり、FG200gで130円前後となる見通し。
千葉県: 9月の台風の影響でハウス被害が散見。トンネル栽培か露地中心で11月後半に出てくる見込み。県内全体では少ない出荷だが、関東他産地は順調で価格は昨年と同じ見込み。病害虫等の被害は問題になっておらず、出荷量は多かった前年を下回り、平年並みの見込み。
埼玉県: 台風19号の影響で畝間の滞水やなびきが見られ、病害の発生や品質の低下が懸念される。10月下旬、播種が行われているため、11月は大きな山はない。天候次第では年末のものが年明けにずれ込む可能性もある。11月以降、FG200gから束250gの入荷。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
千葉県: 銚子、ちば東葛は台風の影響はほぼなし。潤沢な出荷が見込まれる。JAちばみどりの作付面積は、前年並み。JAちば東葛については、生産者数の減少により、出荷量は前年を下回る見込み。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
茨城県: 本年は、播種・定植作業期間中に極端な高温に見舞われることも少なく、適度に降雨もあり作業も順調に進んだ。生育面では、台風15号による影響が見受けられたものの、数量に影響するほどではなく、概ね良好な状況が続いており、やや前進豊作型の気配が見受けられる。販売については、信州・東北産の単価によって早めの切り上げとなり、本県産一本になる見通し。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
北海道: 作付面積は前年並みで、生育は平年並み。太物傾向でL中心出荷となっていく見通し。今後も順調な収穫が進むと、10月末で概ね収穫終了。出荷量は少なかった前年を上回り、平年並みの見込み。
千葉県: 台風の影響も少なく、順調な生育で出荷される見込み。ややB級の発生が懸念される。また、2月以降の圃場においては、播き直しが行われているので減少傾向の見込み。

 

なす

作柄概況・販売見通し
栃木県・群馬県・高知県: 前半出荷量が少なかった半面、9月下旬から10月に入り、数量は昨年を上回り、価格も下落。消費も鈍った状態が続いている。関東近県については、11月中は気温が下がり日照も減ることから、生育に日数もかかり数量も減少傾向を向える。又、西物、高知県を主力とした産地が増えてくるため、相場の転回次第では中旬頃に終了する産地も出てくると予想される。高知県では、9月上旬・下旬の台風と曇雨天の影響等で一時的に落花が見られたが、着果した果実の生育は順調。また、その後の着花数は増加しており、11月中旬頃には出荷量が増加する見込み。販売については、関東産の切り上がりが早い。スムーズな販売と昨年よりもやや高値での荷動きを見込む。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
北海道: 作付け面積は男爵・メークイン黄色系減少。加工向け品種は増加。本年度は肥大順調で、LM規格以上の正品の歩留まりが良く60%正品。年内出荷計画もやや後ズレになる見込み。出荷量は少なかった前年を上回り、平年並みの見込み。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道: 品種がオホーツク222へ切り替わり、品質も安定。規格についてはL大中心の入荷見通し。11月生食用系統取扱い計画5万4千tで、前年比103.7%の出荷計画。出荷量は、やや少なかった前年を上回り、平年並みの見込み。

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