市場だより

MARKET

2019年12月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2019/12/02

だいこん

作柄概況・販売見通し
千葉県: 台風被害で減少傾向。また、正品率は高くなく、キリ大根も多い見込み。2L中心の出荷となる。台風後に播き直した分は順調に生育している。昨年は豊作で暴落したが、本年の価格は堅調に推移する。
神奈川県: 台風と雨により、数量自体には問題は無かったものの、品質面においても徐々に回復している。11月下旬には日量で2万ケース出荷見込み。東北の残量・北関東産地も11月をめどに終了する見込みであるため、近在産地が主力となるが数量は潤沢なため、相場については保合いの見通し。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
山梨県: 玉流れはM・S傾向で、色付きは良い。販売としては、熊本次第ではあるが、11月の状況が続けば2000円前後になる見通し。
静岡県: 着果の悪い段数を抜けて玉の肥大も良く、11月の天候が良かったため、生育は回復してきている。L玉中心の出荷が予想される。西南暖地及び九州産の増加が見込まれる中、12月上中旬は販売苦戦が予想される。販売売り込みが必要とされる。
熊本県: 昨年は冷え込みで消費が鈍く、出荷量は平年並みであったが価格は低迷した。12月上旬~中旬は1Kg250円強で年末は若干上昇したが、低価格となった。本年は作付面積は微増。11月下旬からピーク予定で、12月は昨年より多い見込み。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:秋物は12月末に終了であり、日々減少していく。その分、温室物が増えてくるが全体量は多くない。台風や雨により浸水した圃場があったものの、10月までの平年を上回る気温で袋20~30%、バラ70~80%であり、バラの入荷比率が多い見通し。
鹿児島県:作付け面積は前年並み。着果が良く、生育は順調。出荷量も潤沢である。安定出荷が予想される中、12月中下旬より、消費が鈍くなるため、販売は苦戦する見込み。出荷量は少なかった前年を上回り、平年を下回る見込み。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
栃木県: 台風と長雨の影響により、病害の発生が散見され、全体的にやや細目の生育である。今後の天候回復とともに平年並みとなる見通し。11月中旬~12月末に向けて、最盛期となる計画。出荷量はやや多かった前年並みで、平年を上回る見込み。出荷量はやや多かった前年並みで、平年並みの見込み。
千葉県: 作付け面積は前年並み。二度の台風と10月の大雨により、土寄せした圃場が崩れたり、冠水した圃場があったりと出荷が遅れている。また、太りが悪く、年内については細目傾向。12月は前年並みの出荷見込み。単価についても前年並み。
新潟県: 台風の影響で、葉折れがあり一週間遅れ。12月は順調な出荷見込み。12月中旬で終了となる見込み。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県: 作付け面積は前年を下回る。低温により、平年に比べて生育速度はやや遅く、小玉傾向。10月の台風や雨により、外葉の損傷など品質の低下もあり、次の圃場へと進んだ。そのため、例年よりも早めに終了する予定。また、出荷量は前年を下回り、平年も下回る見込み。
静岡県: 作付け面積は前年並み。定植時に雨が多かったことから少々遅れ気味。生育は9月以降、平年を上回る気温での経過から大玉傾向となっている。台風やその後の天候の影響で正品率の低下や生育の停滞があるものの、12月中旬頃から数量が増加する見込み。
福岡県: 旱魃傾向であり、小玉での出荷となる。早期作型は、大雨と台風被害により生育不良や定植遅れ等が散見されたが、9月以降は順次定植、生育が進んでいる。出荷量は、12月中旬以降より増加する見込み。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
埼玉県: 晩抑、越冬の作付け面積は例年並み。気温が平年に比べて高く、9月・10月に前進出荷傾向であり、12月上旬~中旬までで晩抑終了。越冬は年明けまで出荷はあるが、生産者が早めに切り上がるため、出荷量は減少見込み。価格は、暖冬予想から12月中旬までは1,800~2,000円の見通しで、年末は2,500~3,000円と見込まれる。
千葉県: 台風の影響で出荷が遅れる。また、被害もあり出荷量はやや減少傾向。昨年は生育順調で前倒しとなり、12月下旬はかなり品薄となり価格が高騰した。しかし、本年は生育が遅いため、出荷と価格は安定する見通し。
宮崎県: 昨年は冷え込みによる入荷減少となり、12月に入り高値であった。しかし、本年は11月の出荷始まりは遅れるも、12月は平年並みの出荷が見込まれる。出荷量は少なかった前年並みで、平年をやや上回る見込み。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
群馬県: 10月の台風と大雨により、圃場の冠水などによる生育不良や播種の遅れにより、平年より少ない状況。年末にかけてはやや回復傾向の見込みだが、例年と比べると少ない状況となる見通し。販売はFG200gで12月上旬は130~150円、下旬は180~220円の見込み。
埼玉県: 作付け面積は前年並み。台風の影響のため播種が遅れ、年内は品薄傾向。年明け1月~2月にずれ込む見込み。今のところ、目立った病害の発生は見られない。販売見通しは前年を大きく上回る単価見通し。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
千葉県: 台風の影響のえいきょうによる塩害の発生や集中豪雨による苗被害はほぼなく、生育速度作柄ともに平年並み。長雨や強風で病害の発生も見られるが、防除を実施して対策を講じている。
神奈川県: 愛知・千葉主力の入荷。愛知・千葉・神奈川は台風及び大雨の被害はほとんどなく、順調な入荷が予想される。茨城については、大雨による一部水害の影響で、2~3割減少となる見込み。販売面については、他の野菜の高値推移予想から、キャベツも前年に比べて1割程度の高値が予想される。
愛知県: 作付け面積は前年並み。台風の影響はほぼなく、生育は良好。出荷量は少なかった前年並みで、平年をやや上回る見込み。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
茨城県: 降雨続きにより生育・出荷ペースは想定より遅れ気味となっているが、天候が落ち着けば出荷量も増加してくる見通し。安定してくるのは11月中旬以降となるものと思われる。品質面については、外見では問題なく見えても、内部のトロケや巻きが甘いものが見受けられることから検品と荷造りを徹底していき良品出荷に努める。平箱9割、深箱1割の見込み。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
千葉県: 台風やその後の豪雨により被害があるが、概ね順調な生育。正品率はやや悪く、A品の発生が少ない見込み。今後の天候による肥大に期待。12月は12,900t計画。12月25日出荷で年内終了見込み。

 

なす

作柄概況・販売見通し
栃木県・高知県: 現状10月出荷が大きく前進したため、成り疲れなどの影響から出荷量は少ない状態が続いている。11月下旬もしくは12月上旬頃に数量は回復する見込みではあるが、天候次第では横ばいもしくは減少する恐れもある。作付けはほぼ前年並みで12月中は順調にいけば例年並みの出荷量を見込む。販売については、主力品目ではないので産地の出荷動向に注意しながらであり、相場は昨年をやや上回る転回を見込む。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
北海道: 作付け面積は前年並み。収穫は終了し、貯蔵施設に全て入った。正品率・歩留まりは良好。12月は17,850t出荷計画。1月は14日頃からの販売になる見込み。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道: 作付け面積は前年並み。系統取扱数量39万で、12月出荷計画は54,000t。品種は北もみじ2000へ切り替わり、L大中心の入荷見込み。出荷量は少なかった前年を上回り、平年並みの見通し。

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