市場だより

MARKET

2020年2月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2020/02/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
千葉県: JAちばみどり銚子、JA市原、トンネル大根の出荷が始まる。JA君津は依然、露地大根。暖冬傾向ではあるが、朝晩の低温と霜でL寄りの比率になる。2月全般に市況は落ち着くと思われる。
神奈川県: 秋冬大根は2月中旬頃までとなり、その後春大根の出荷が始まる。生育については、昨年の長雨と暖冬の影響があり、数量自体には問題はないものの、前進傾向が予想される。販売については、千葉の春大根も始まるため、天候次第であるが落ち着いた状況となる見通し。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
埼玉県: 2月から連日出荷となり、本格的な出荷が始まる見込み。玉流れはL中心となるため、パック・小箱は少なめな傾向。出荷量は前年並みの見通し。
静岡県: 長期取りは生育順調だが、植え替えの生産者もいるため、総体の数量は減少する。また、着色にも日数がかかるため大玉傾向になってくる。九州産地、関東産地は極寒期に入り色づきに日数がかかるため、数量は少ない中での推移となる見込み。トマトの消費が鈍くなる時期なので荷動きは決して良くないが、総体数量が少なく単価は高値での販売見通し。
熊本県: 年明け以降、気温が高めに推移し順調出荷となった。1月は、前進出荷傾向で昨年よりも価格安で推移した。長期作型が中心だが、植え替えやメロンへ移行する生産者もいるため、2月は出荷減少見込み。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:温室、作柄は良好だが、面積がやや減少傾向。春物の出荷が始まり作付はやや増加しているので、天候にもよるが順調な出荷が見込まれる。バラの入荷比率が多い予想。出荷量は少なかった前年並みで、平年を下回る見込み。
鹿児島県:作付面積は前年並み。年末の天候不順と年末に増量した際の着果負担により、2月上旬は入荷量は少ない。中旬から下旬に向かっては数量が回復するものの、大きな増量にはならない見込み。出荷量は前年並み。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
栃木県: やや生育遅れが見られていたが、年が明けて平年並みからやや増加傾向となってきた。肥大状況も良好で、2L級の発生率が高い。2月の出荷量は、前年よりやや増加する見込み。
千葉県: 作付面積は前年並み。暖冬傾向により、太物の比率が増える。また、これまで生育遅れや多雨による作業の遅れがあり、出荷が遅れていたため、2月にずれ込む。出荷量は前年以上と予想される。価格については前年よりも安値の見込み。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
静岡県: 気温高で推移しているため、生育は前進傾向。今後も平年を上回る気温と安定した気候が予想され、生育は前進気味で、2L、L中心の大玉傾向となる見通し。2月下旬は少々端境になりそう。それまでは順調な出荷見込み。
福岡県: 年内から年明けにかけて、気温高で推移しており、生育は順調。大玉傾向で2L中心の出荷。2月中旬までは安定した出荷見込みだが、前進傾向であるため後半は少々減少する見通し。前年並みの出荷量を見込む。
茨城県: 定植は例年通り。早いものは2月中旬から少々出荷があるが、3月に入ってから安定する予想。気温が平年より高く推移し、降霜の影響が少ないため、生育は前進し大玉傾向の見通し。出荷量は、多かった前年並みで、平年を上回る見込み。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
茨城県: 例年は数量が増加するが、本年は天候不順等の影響が大きく、出が遅れる見通し。1月は平年を上回る気温で経過しており、今後日照時間が確保できれば平年並みの出荷量となる見込み。出荷量は前年並みで、平年並みの予想。
埼玉県: 作付け面積は前年並みで100%。暖冬予想のため、例年より早い段階での出荷が見込まれる。西南暖地の入荷は不安定であり、キロ単価は昨年より高い販売見通し。出荷量は前年を上回る。
千葉県: 12月以降例年よりも日照時間が短く、生育や果実肥大が遅れている。2月の日照により、徐々に最盛期になる模様。ハウスの中は良好と思われ、太物や正品率が高くなる。一部フェアがあるが、2月全般は荷動きは停滞気味の見込み。
宮崎県: 作付け面積は前年並み。播種・定植後の天候不順により、年末・年始は品薄で高値となった。年明け以降は気温高推移であり、2月は昨年と同様の安定出荷見込み。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
群馬県: 作付け面積は前年並み。作柄については天候も安定しているためまずまずで、平年並みの出荷となる見通し。販売についてはFG袋200g、100円前後で推移する見込み。
埼玉県: 昨年は台風の影響で播種が遅れ、冷え込んだために数量が減少した。年明けは、蒔き直しを行った圃場の生育も順調で、数量も回復してくる。2月下旬~3月以降にピークを迎える。出荷量は前年を下回る見込み。束、FG20入での入荷。
千葉県: 関東各産地、ハウス被害の影響が出る可能性があるが、大雨等の影響はほぼなくなり、作柄は平年並みまで回復してきている。病害虫の発生は少ない。昨年に比べると、全体量は決して多くない。2月下旬になると、埼玉・千葉で枝豆の準備も始まり、出荷量は減少する。マーケットは1月に続き、堅調で推移する。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
千葉県: 作付面積は前年並み。台風の影響が若干あるが、暖冬により回復傾向で生育も前進している。雨がやや多いため根張りが悪く玉肥大が抑えられている。コナガや菌核病などの病害虫の発生が例年より目立っている。出荷量は前年をかなり上回る見込み。
愛知県: 作付面積は前年並み。台風の影響はほぼない。気温が高く、降雨もあるため、生育は良好で前倒しの出荷を見込む。出荷量は例年以上の潤沢な数量で、単価は安値となる見通し。
 

はくさい

作柄概況・販売見通し
茨城県: 数量は増減なく安定している。降水量が平年より多く、根張りの悪いものが多く残っていること等から、B玉の割合が依然として高いままである。切り上がりが早まることが懸念される。販売については、後続産地の出現により、落ち着いた販売状況となる。
 

にんじん

作柄概況・販売見通し
千葉県: 作付面積は前年並み。生育はかなり回復してきており、気温が高めのため地上部の枯れ上がりも例年より遅い。昨年の台風と大雨の影響で、下等級の発生が例年より多くなっている。L・M中心の入荷。2月の出荷量も1月並の見通し。

 

なす

作柄概況・販売見通し
栃木県: 高知県中心の出荷が続く。栃木県産については着花状態は悪くはないが、冷え込みが厳しいことから生育に日数がかかっており、数量も不安定である。販売の見通しとしては、前半は高値で推移し、後半は前年並みで動くと見込む。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
北海道: 作付面積は前年並み。前年に比べて残量が多い。2月は14,000t計画。前年より2,200t上回る見通し。規格については、L中心の見込み。
鹿児島県: 作付面積は前年をやや下回る。気温が高めで推移したことにより、生育は前進。出荷量は大幅に多かった前年をかなり下回り、平年並みの見込み。いずみ地区は、2月の出荷量が4,000t程度で、3L、2L、Lが多く大玉傾向である。あまみ地区は12月~1月中の気温が高く、エキ病等が散見される。また、L中心のM~2Lでの出荷見込み。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道: 作付面積は前年並み。出荷量は少なかった前年を上回り、平年をやや下回る。安値となる見通し。2月の系統取扱計画は38,000t。年明け以降の出荷計画量は142,000tの予定。規格については、L大中心の出荷となる見込み。
静岡県: 生育は順調。現況の階級発生率は、2L 21%、L 58%、M 9%、B 8%、C 1%、D 4%。

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